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みなさんこんにちわ、日陰でぼんやりするのが大好きな苔属性のゲル美です。
いよいよ夏が近づいてきましたが、紫外線対策してますか?
紫外線と言えば肌トラブル、肌トラブルといえば紫外線…といえるくらい、紫外線はお肌にとって刺激が強いものです。
ぶっちゃけ、紫外線対策を抜かりなく行うだけで、 肌の老化を遅くさせて 肌トラブル対策をすることになるのです。
クレンジングと紫外線対策はスキンケアよりも重要かもしれません。
紫外線対策は白い肌を維持する為だと思っている方が多く、意外と知られていませんが…
紫外線対策を行なわない場合、光老化と呼ばれるシミ・シワ・たるみが通常よりも速く進んでしまう場合があります。
今回はそんな紫外線の脅威について、簡単におさらいしてみますよ。
来るべき夏にきちんと紫外線対策を行って、美しい肌を守りましょう!
目次
1.紫外線ってなんぞ?
UVって、どういう意味か知っていますか?
『ウルトラバイオレット(UltraViolet)』の略なんですよ。
英語で紫外線はultraviolet ray、ultraviolet radiationともいうみたいですね。
ウルトラは、『過度』とか『極度の』『極限』なんて意味で、バイオレットは紫ですね。
つまり…『極限の紫』?
何が言いたいのかさっぱりわかりません。なんか小説のタイトルにありそう。新書コーナーにありそう。
それはいいとして。
何故紫なのか、何故紫外線は人の目には見えないものなのか、ざっくり説明しましょう。
2.紫外線は何故目視出来ないの?
まず最初に、ちょっとだけ『光』の話になるのですが…
太陽の光をプリズムと呼ばれる透明な三角柱を通すと、虹みたいな色に分かれることはご存知でしょうか。
これは三角柱で光を波長ごとに分けた状態で、スペクトルと呼ばれるものです。
色というのは特定の波長ごとに赤や青など、人間の目に色として感じさせているものなんですね。
もしかしたら義務教育で習った方も多いのかもしれません。私はさっぱり覚えていませんでしたが…。
さて、その可視光線(人間に見える領域の波長)の中で一番波長が短いものが紫なんですが、その紫よりも波長の短い光は人間の目では見えない領域のものとなり、よく言う『紫外線』と呼ばれるものになるのです。
人間が目視できる限界の波長である紫を超えた波長ということが理解できると、『過度の紫』とか『極限の紫』という意味の英語になっていることも納得ですね。
ちなみに、可視光線の中で最も波長が長いものは赤なのですが、それ以上に波長が長いとやはり人間には見えない光の領域で、おなじみの『赤外線』となるわけですね。
ちなみに赤外線は『infrared』と呼ばれていて、IRと略されます。
インフラっていうと生活環境やネット環境・交通のイメージですが、日本語のインフラって『インフラストラクチャー(『基盤』や『下部構造』という意味)』を表すみたいですね。
単純に英語でinfraというと『下に』『下部に』という意味なんだそうで、つまりinfraredは『赤を下回るもの』みたいな意味ですね。
面白いですね。『人に見えない光』って何かの暗喩のようです。昆虫には人間には見えない光が見えたりするのでしょうか…。
3.おさらい!紫外線の種類について
人間には見えないウルトラバイオレット(UV)さんは主に3種類存在します。
- UV-C
- UV-B
- UV-A
日焼け止めの表示で、よく SPF PA という表示を見ませんか?
実は日焼け止めは一般的に、UV-BとUV-Aをどれだけ防ぐことが出来るか、ということを表示しているのですね。
何故UV-Cが無いのかというと、UV-Cは私たちの肌に届く前にオゾン層にさえぎられて地表には届いていない為です。現段階で心配する必要はほぼありません。
問題なのはUV-AとUV-Bの2つです。
この2つの紫外線は人間の肌に多くの刺激をもたらし、私たちが想像している以上に紫外線は肌を老化させているようです。
各UV波がどのように刺激をもたらすか、詳細を見てみましょう。
4.意外と知らない?紫外線の恐るべき被害と特徴
UVAとUVBの詳細を見てみましょう。
・UV-A
主にシミ・シワ・たるみの原因となる紫外線。
波長が長い紫外線で、その特性ゆえに真皮まで到達する特性を持つ。
地表に届く紫外線のほとんどを占めるもので、雲や窓ガラスを通して肌に届いてしまう。
浸透力が強く、浴びた量の20~30%は真皮層に存在するコラーゲンやエラスチンを攻撃するのでシワ・たるみの原因になる。
更に、メラニン色素を増加させるのでシミを作ってしまう。UVAが原因によるシミ・シワ・たるみは光老化とも呼ばれる。
UVAのほかに長波長紫外線・紫外線A波とも呼ばれる。日焼けはしない。
日焼け止めのPAの後に続く『+』の数が多いほどUV-Aを防ぐ。
・UV-B
主に日焼け・シミ・ソバカスの原因となる紫外線。
オゾン層に吸収されて地表に届く量は紫外線の全体の5~10%程度とされている。
波長が短く表皮まで届く紫外線で、肌の表面で吸収されるがUVAよりも強い刺激を持つ。
日光浴で肌が焼けたり(サンバーン)、水膨れが出来てしまうのはUVBの仕業。
日焼け・シミ・ソバカスの原因になるだけでなく、白内障・皮膚がんを発生させる可能性があるとされる。
肌の細胞やDNAを傷つけるなど、非常に強い刺激を持っている。
紫外線B波とも呼ばれる。
日焼け止めのSPF数値が高いほどUV-Bを防ぐ。
これらの直接的な被害の他に、活性酸素の及ぼす影響があります。
活性酸素といえば体を老化させるものとして有名ですが、実は紫外線(主にUVB)という有害なものを体内に取り込むことでも活性酸素は生成されているのです。
- ・皮脂を酸化させる。
皮脂に含まれるスクワレンは酸化しやすい特徴があり、紫外線によって酸化してしまうことがある。 - ・アクネ菌が増えることでニキビを悪化させる。
皮脂の酸化によってベトついた皮脂が毛穴に詰まり、ニキビを作ってしまったりニキビを悪化させることがある。
更に、アクネ菌が作り出すポルフィリンは、紫外線を吸収すると活性酸素を発生させて、皮脂の酸化と炎症の悪化を引き起こす。
悪いことは重なるもので、発生した活性酸素がニキビをより悪化させる。 - ・バリア機能を弱らせる。
皮膚内部の水分を奪うことでバリア機能の低下を招き、外部からの刺激に弱くなってしまう。
『でも、日焼けって春夏だけでしょう?』なんて思っていたら大間違いです。
UVAもUVBも、年中降り注いでいます。
季節による多少の強弱こそありますが、いつでも天候に関わらず降り注いでいます。
つまり、いつ何時も日焼け対策は必要というわけですね。
5.活性酸素はヤンデレ?実は体を守るものだったんです
何かと悪者にされがちな活性酸素。一部では『毒』とまで呼ばれているのですが、ちゃんと必要があって体内で生成されています。
意外に思われるかもしれませんが、活性酸素は本来身体を守るものなんです。
活性酸素は強力な酸化作用(殺菌作用)を持っている為、体内に侵入してきた有害物質を殺すことが出来ます。その力が強すぎて、逆に身体に毒になってしまう、ということです。
紫外線にしても同じことで、有害な紫外線に対抗するべく生成されています。
けれど、先述の通り活性酸素は作られ過ぎると肌を壊してしまうので、活性酸素を発生させないことが重要です。
6.今日から出来るUV対策!肌を守る3つの約束
1.外出する時は日焼け止めを使用!
※普段はSPF20~30 PA++くらいで、レジャー等で長時間紫外線を浴びる場合はSPF40~50 PA+++~++++程度のものを使用することがオススメですよ。1時間おき程度に塗りなおして下さいね。
また、効果の高いものやウォータープルーフの日焼け止めは肌への刺激が強くクレンジングも必要になる為、普段使いにはオススメ出来ません。
普段の通勤・通学に使用する場合は石鹸で落ちるタイプがオススメです。更に、帽子・日傘・サングラスを忘れずに!
2.屋内・天候に関わらず、いつ何時もUV対策!
春も夏も秋も冬もです。紫外線対策に休みはありません。UV対策をするだけで驚くほど肌の調子が良くなることもあるので、とにかく続けてみて下さいませ。
3.ニキビの時も優しく日焼け対策!
出来るだけ肌に優しい石鹸で落ちるタイプをオススメします。
効果の高いものはそれだけ肌に与えるストレスも多いので、ニキビを悪化させる原因になりかねません。
7.終わりに
『紫外線対策は夏だけ』という方が案外多いようですが、綺麗な肌になれる機会を逃していると思えば、非常に勿体ないことです。
まして自ら肌を老化させているなんて、悲しいですよね。
ばっちり紫外線対策を行って綺麗な肌を維持しましょう。
ゲル美も『丸顔美白美人』をモットーに日々頑張っています。常に大福のような美人さんで居たいです。