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おこんにちわ、ゲル美です。すっかり梅雨ですね。
家にいるときの雨って素敵なんですが、ぼーっとするので気付けば全くの『無』になっている時、ありませんか?
私はよくあります。
今回は、今更なんですが、皮膚と化粧品の仕組みについて、前後編ですごくざっくりとわかりやすく、おさらいしてみますよ。
というのも、色々なコスメに関しては詳しいのに、化粧品が何であるか・皮膚がどういうものであるのか、を知る方は割と少ないなと感じる為です。
これからお肌や化粧品について詳しく勉強したいわ!という方の助けになれましたら、幸いです。
改めて、【化粧品】とは何か?
化粧品、と聞いてアイシャドウやファンデーションなんかを想像されると思います。それと、スキンケアを行う化粧水や美容液も化粧品ですね。
でも、実はシャンプー、スキンケア用品、メイクする為の各種アイテム、歯磨き、石鹸、入浴剤、香水、これら全部が【化粧品】と呼ばれます。
化粧品にはきちんと定義があります。
【医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律】(以下【薬機法】とします)により定められていますよ。
薬機法第二条第三項によると【化粧品】の定義は下記の通りです。
「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌(ぼう)を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。
薬機法第二条第三項
全然わかんないですね。
すごく要約すると、
人の身体をキレイにしたり見た目をちょっと魅力的に変えたり髪の毛キレイにする為に、塗ったり、まき散らしたりする、あんま人体に影響が出ないもの。
更に簡単にすると、
ちょっとだけ見た目キレイにしたり、清潔にするもの。身体にそんな効かない。
というわけです。(本当にざっくりの意訳です)
この時点で大体わかって頂けたと思うのですが、本当に毒にも薬にもなりません。何それ?ってレベル。
更に、薬機法ではこれより効果があるとされる【医薬部外品】があり、更に病気を治療する為の【医薬品】が存在します。
医薬部外品
『予防・防止・衛生』が目的。
ピカチュウ(化粧品)がライチュウ(医薬部外品)になるイメージです。(あくまでイメージです)
化粧品との違いは、厚生労働省が許可した効果のある成分(有効成分)が含まれているかどうか、という点です。
化粧品よりも効果に期待が出来ますが、効果の範囲は限られています。
商品名に【薬用】とついてるものは医薬部外品です。(ついてない場合もあります)
医薬品
『病気の治療・予防』が目的。
ライチュウ(医薬部外品)からスーパーゼウス(医薬品)になるイメージです。(あくまでイメージです)
病院で先生が処方してくれるお薬のことですね。効果もありますが副作用もあります。でも問題ありません。なぜなら病気を治療する為だからです。
効果で言えば
医薬品>>>>>>>>>>越えられない壁>>>>>医薬部外品>>化粧品
という感じです。
追記:成分表示について
化粧品は全成分の表示義務があり、必ず記載されています。
また、成分が記載されている順番は配合量が多い順から早く記載されます。
医薬部外品は有効成分・その他の成分、と分けて記載します。
また、記載されている成分の順番は企業の判断です。
【化粧品】は、良くも悪くも大袈裟な効果はありません。
突然ですが、よく化粧品の売り文句で見る『お肌の奥まで浸透』というのが、肌のどのあたりまで浸透するものかご存知でしょうか。
実は化粧品が浸透出来るのは、ごく表層である角質層と呼ばれる部分までです。
角質層については次回改めて説明しますが、本当に肌の表面です。
ちなみに、角質層以降まで浸透しても良いのは、【治療】の為に存在する【医薬品】のみです。病院で処方してもらったり、ドラッグストアで購入する、所謂【お薬】ですね。
化粧品って、効果の範囲がすごく限られていて、多くの人が思うより【毒でも薬でもないもの】なのです。
化粧品の具体的な効果範囲はコレです。
化粧品に出来るのはあくまで『ちょっとだけ見た目キレイにしたり、清潔にする』ことで、実は肌の表面にしか浸透していなかった、というのは理解して頂けたと思います。
でも、イマイチぼんやりしていますよね、それ。「キレイにするったって、アンタ……」感が拭えない。
具体的な効果はどういうものなのでしょう。
実はちゃんと、効果の範囲は具体的に決められているのですよ。それが以下の通り。
1~56までありますが、ここでは肌に関するものだけを抜粋します。
(17)(汚れをおとすことにより)皮膚を清浄にする。
(18)(洗浄により)ニキビ、アセモを防ぐ(洗顔料)。
(19)肌を整える。
(20)肌のキメを整える。
(21)皮膚をすこやかに保つ。
(22)肌荒れを防ぐ。
(23)肌をひきしめる。
(24)皮膚にうるおいを与える。
(25)皮膚の水分、油分を補い保つ。
(26)皮膚の柔軟性を保つ。
(27)皮膚を保護する。
(28)皮膚の乾燥を防ぐ。
(29)肌を柔らげる。
(30)肌にはりを与える。
(31)肌にツヤを与える。
(32)肌を滑らかにする。
(33)ひげを剃りやすくする。
(34)ひがそり後の肌を整える。
(35)あせもを防ぐ(打粉)。
(36)日やけを防ぐ。
(37)日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。
(38)芳香を与える。
(42)口唇の荒れを防ぐ。
(43)口唇のキメを整える。
(44)口唇にうるおいを与える。
(45)口唇をすこやかにする。
(46)口唇を保護する。口唇の乾燥を防ぐ。
(47)口唇の乾燥によるカサツキを防ぐ。
(48)口唇を滑らかにする。
(56)乾燥による小ジワを目立たなくする。引用:東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/iyaku/sonota/koukoku/iya_cos_ki/kijun/kono.html
以上です。
見て頂いて気付いた方もいらっしゃると思いますが、肌荒れを治したり、ニキビを治したり、ということは、基本的に化粧品には出来ません。
繰り返しますが、【治療】が可能なのは【医薬品】のみです。
※ちなみにニキビもきちんと尋常性ざ瘡という病名があり、病院で治療することも可能です。むしろ病院で治療するのがベストです。
……
……
おいおいおいちょっと待てやゲル美ィ!!!
資星党の×××を使い始めてから俺の肌はアスファルトから真珠に生まれ変わったんだぜ!!!!
適当なこと言ってると頭かち割るぞ!!!!
というあなた、棍棒を振り回すのは一旦ストップして下さい。
実は『化粧品を変えたことによってお肌が綺麗になった』というのは【うるおい】が増えたからかもしれません。
お肌って、ほんの少し【うるおい】が増えるだけでも変われたりするのですが、そもそもで何故【うるおい】ってそんなに大切なのでしょう。
うるおいが何故皮膚にとって重要なのか、それは皮膚の仕組みを知ることで解決できますよ。
さて、化粧品に関する解説はここで終わりです。ここからは皮膚の仕組みのお話になるので、後日改めて後編で解説したいと思います。
では、ここまでお目通し頂き有難う御座います!
次回の記事もこうご期待下さい。